【防犯リフォーム】住宅と家族を守るために必要なこと
近年、闇バイトなどによる住宅侵入犯罪が急増し、日本全国で多くの被害が報告されています。家族の安全を守るために、防犯対策を考慮したリフォームが今、非常に重要となっています。本記事では、効果的な防犯対策リフォームについて詳しく解説します。
1. 闇バイト等による痛ましい事件の増加
最近のニュースで頻繁に報じられている「闇バイト強盗」。これはSNSやネット上で集められた人が実行役となり、住居侵入・強盗行為をする犯罪です。警察庁の統計によると、減少傾向をたどっていた侵入強盗の認知件数は一転、令和5年に414件(前年比42.7%増)となり、住宅強盗は2年連続で増加しています。
これらの犯罪の特徴として、夜間や早朝の時間帯に強引な手段で侵入し、暴力的な手段で金品を奪うというパターンが見られます。
【闇バイト強盗の特徴】
- SNS上で求人を掲載し犯罪実行役を募集
- 窓ガラスを割るなど侵入手段が強引
- 深夜~早朝の時間に発生
- 暴力行為など手荒な手口が多い
2. 狙われやすい家の特徴とは


侵入犯罪者は、侵入しやすく、逃げやすい住宅を狙う傾向があります。以下のような特徴がある住宅は特に注意が必要です。
- 1階の窓にシャッターや面格子がない家 – 窃盗被害で最も多いのは窓からの侵入です。警視庁のデータによると、一戸建て住宅の侵入口の約55%が窓となっています。
- 古くなって窓・ドアの鍵が閉めづらい家 – 老朽化した鍵や施錠システムは簡単に破られる可能性があります。
- 死角が多い家 – 植栽などで窓・ドアが隠れて見通しが悪い家は、犯行が外部から見えにくいため狙われやすくなります。
- 照明が暗く、人の目が届きにくい家 – 外周の照明が不十分で、夜間に暗くなる住宅は侵入者に好まれてしまいます。
- 長期不在が分かりやすい家 – 新聞や郵便物の溜まりなど、不在であることが外部から分かりやすい家は狙われやすくなります。
3. 防犯で何をすればいいか?
効果的な防犯対策には、複数の防衛ラインを組み合わせることが重要です。以下に、防犯の4つの層について詳しく説明します。
3-1. 狙われない家にするためのソフトディフェンス

ソフトディフェンスとは、犯罪者に「この家は狙いにくい」と思わせる心理的な抑止力を持つ対策です。
- モニター付きインターホン – 不審者が侵入を試みる際に中に人がいないかを確認するために使われることがあります。カメラ付きインターホンは抑止効果が高く、特にカメラがはっきり見えるタイプがおすすめです。
- 防犯カメラ – 犯行の記録だけでなく、カメラの存在自体が犯罪抑止効果を持ちます。目立つ場所に設置するのも効果的です。J:COMの調査では、防犯カメラを設置している人の約8割が「犯罪抑止に役立っている」と回答しています。
- センサーライト – 動体を感知して自動で点灯するライトは、夜間の侵入者を照らし出す効果があります。アプローチや勝手口などに設置すると効果的です。
- 防犯ステッカーの掲示 – ホームセキュリティ導入を示すステッカーの掲示も、防犯意識の高い家だと認識させる効果があります。
3-2. 敷地内に入ったときに不自然な状態をつくるゾーンディフェンス


ゾーンディフェンスは、侵入者が敷地内に入った際に、不自然さを感じさせ、発見されるリスクを高める対策です。
- 仕切り戸・門扉 – 電気錠付き門扉は閉門時に自動で施錠され、防犯対策をしていることを外部に示す効果があります。
- 侵入を発見できるフェンス – 敷地内が見えるタイプのフェンスを使用することで、侵入者が外部からの視線を気にして侵入を諦める効果があります。
- 砂利敷き – 家の周りに砂利を敷き詰めると、人が歩くとジャリジャリという音が出るため、不審者は嫌がります。単純ですが効果的な対策の一つです。
- 植栽の工夫 – 低木や見通しの良い植栽を選ぶことで、隠れ場所を作らない工夫ができます。
3-3. 侵入に時間がかかると思わせるハードディフェンス


ハードディフェンスは、物理的に侵入を困難にする対策です。犯罪者は通常、侵入に5分以上かかると諦める傾向があります。
- シャッターの設置 – 窓や掃き出し窓にシャッターを設置することで、物理的な障壁となります。
- 面格子付きの窓 – 特に1階の窓には面格子を設置することで、侵入を物理的に防ぎます。
- 防犯性の高いドア – ディンプルキーなど防犯性の高い鍵や、ツーロックシステムの導入も効果的です。
- 防犯フィルム – 窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで、ガラスを割られても簡単には侵入できなくなります。フィルムを破るのは困難なため、侵入を遅らせる効果があります。
3-4. 「入られたとき」のためのアラームディフェンス

万が一侵入された場合に備えた対策です。早期発見と通報につながります。
- ガラス破壊センサー – 窓ガラスが割られた際に警報を発するセンサーです。
- 磁気センサー – ドアや窓が開けられた際に作動するセンサーで、不正な侵入を検知します。
- ホームセキュリティシステム – 不審者による侵入や火災の発生時には警備員が駆けつけるサービスです。万が一侵入された場合でも迅速な対応が可能となります。
- 防犯ブザー – 玄関に設置しておくと、緊急時に大きな音で周囲に知らせることができます。
4. 防犯対策はリフォームと一緒に

防犯設備の多くは、他のリフォームと同時に設置することで様々なメリットがあります。
リフォームと同時に行うメリット
- 配線や電源工事を壁の中に隠せる
- 工事の手間と費用を節約できる
- 住宅のデザインと調和した設置が可能
リフォーム補助金制度の活用
国交省では、住宅の省エネリフォームを支援する大型の補助金制度を実施しています。1度のリフォームで省エネ&防犯対策して、安心快適な住まいにしましょう。
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